素材やデザイン、そして縫製。ものづくりの過程で
“本当にいいもの”を長く大切に着てほしい。
その想いから「S.ESSENTIALS」がたどり着いたのが
上質なベーシック。
今回は審美眼のある大人にこそ選んで欲しい、
冬の定番ニット3型をご紹介します。
「これから先も長く大切に着たい」と思える
愛すべきニットとともに、心地よく暖かい毎日を。
01. 育てるカシミヤニット
レザーの経年変化を楽しむように、ニットを“育てる”———。なんとこのカシミヤニットは、自宅での手洗いを推奨。手洗いすることで糸が膨らみ、ニットがどんどんやわらかく変化していくからです。いいものを長く、大切に着ていくことを提案する「S.ESSENTIALS」の象徴ともいえるアイテム。
イタリア染色ならではの美しい色合いは、表情まで優しく見せてくれます。シンプルなデザインにすることで、長く愛せるタイムレスな一着に。日本トップクラスの工場の編み技術により、型崩れも、着膨れもしにくいところもポイント。パンツにスカート、それにワンピと重ねたり、合わせるものを選ばないので、忙しい朝には、つい手に取ってしまいそう。
イタリア糸の代名詞「CARIAGGI社」の厳選された細く膨張性の高い上質なカシミヤを使用。その糸を新潟県にある日本トップクラスのニット工場にてフロート・スティッチという特殊な組織で糸を贅沢に使い、密に編み上げました。ドライクリーニングではカシミヤの天然の油分が奪われてしまうため、ぜひ手洗いをしてみてください。ニットの風合いの変化を楽しんでいく中で、なんだか愛着が湧いてくる!
昔の人々は、カシミヤ製品というと財産のように考えて、何十年も着るというスタンスでした。敢えてカッチリと編み上げたり、織り上げたりして愛用していく中で何年もかけて風合いを出していったそうです。そんな話に感銘を受け、洋服が消耗されていく世の中で、大切に長く着続けてほしいという気持ちからこの商品が生まれました。
大切にお手入れをしながら愛用していく中で、手をかける程にとろりと少しずつ柔らかくなっていく。そんな自分の手で育てていく過程も楽しみながら、大切に付き合っていける味わい深いカシミヤニットです。
育てるカシミヤニット
¥59,400
check02. ノンミュールジング
- 人にも羊にも優しいニット -
「ノンミュールジングウール」とは、羊に負担をかける「ミュールジング」を廃止した、自然のままの飼育方法で得られる希少性の高いウールのこと。人にも羊にも優しいサステナブルなものづくりで、気持ちのいい一着。
カラーバリエーションは「ネイビー」「ブラック」「オフホワイト」「グレー」などベーシックカラーが中心。私たちの毎日に寄り添う、ワードローブの主戦力です。
ミュールジングは、オーストラリア産メリノ種の臀部周辺の毛に付着する虫をあらかじめ駆除するために施す処置(無麻酔で臀部の皮膚を切り取る行為)のこと。ニュージーランドにはその虫がいない為、基本的にその処置を行っていないことからノンミュールジングで育てることができ、羊たちはストレスなく自然のまま生きることができます。
ニュージーランドの羊は一般に短毛で風合いが良くないと言われますが、この原料のクイーンズタウン羊は、ニュージーランド南島オタゴ地方の内陸ワカティブ湖畔の標高3,764mのクイーンズタウンという町で飼育され夏は30℃を超え冬はー20℃にも達する過酷な環境を生き抜くため一般的な羊よりもクリンプ※が深く、より多くの空気を含むことから快適な温度が保たれ17.5マイクロンという原毛の細さと白度を兼ね備えたやわらかく丈夫な糸です。また全世界のメリノ種の中でもニュージーランド産は1.3%と希少価値も高いです。今回の糸はさらに5%のカシミヤをブレンドし、リッチに仕上げています。
※クリンプとは繊維の縮れのこと。ウールや綿などにみられ、素材に弾力性と保湿性をもたせます。
03. Chess
- 優しく包み込むニット -
オーストラリア産の最高の糸を使い、老舗工場で丁寧に編み立てられたのが「Chess」シリーズ。柔らかさと軽さをバランスよく持ち合わせているのが特長です。寒い冬の日、体も心もほっと温かく、安心する優しさで包み込んでくれるはず。
ニットカーデは「グリーン」「グレー」の2色展開、タートルニットは「オフホワイト」「ブルーグリーン」「ピンク」「ブラウン」の4色展開。
カシミヤの紡績である東洋紡糸の代表的な糸。厳選した原料にこだわり、国内での丁寧な紡績によってぬめりとコシがあるため、着用しても型くずれしづらく、ふくらみの良さに定評があります。
撮影/坂根綾子 文/広田香奈 ディレクション/Pomalo Inc.